全日本予選を終えて
・勝ち負けもだけど
勝負事には勝敗が常につきまとう。勝敗の要因には学年、選手の能力、スタッフの質などあげればきりがない。勝ったから言えることだけど、やはり最も大切なことは勝敗ではないと思う。
大切なのはこれまでできなかったことができるようになっていたこと。イメージしたことができず、失敗をたくさんしてきたと思う。それでもやめずにチャレンジしてきたからこそ嬉しかったのではないかと思う。一緒に失敗をたくさんしてきた俺も嬉しかった。
皆の表情を見ていて、嬉しい気持ちと同時にほっとした気持ちも感じ取れた。結果が出なかったらどうしよう、、という気持ちもあったかもしれない。今回は結果が出たけど、これからまだまだ努力が必要なこと、自分の努力だけでは何ともできないことがあると思う。辺りをみれば、自分よりも優れた面をもってる、評価されてると感じる人間がたくさんいるかもしれない。そんな人たちから刺激されて自分のなりたい像をイメージするのは悪いことではないが、私は私でしかないから、「そんな人たち」にはなれない。俺たちは俺たちのやり方で着実に階段を上ってきた。それに結果が引っ付いてきた。俺たちが選んで、自分の叶えたいことに自分の選択で力を注いできた。何かをかなえるにはそれしかない。自分の現状がどの位置にいようが、落胆せず慢心せずにただ一歩ずつ前に進んむことが何かを叶える前提条件。だから、勝敗にとらわれず自分たちのバレーをやることをこれからもやっていこう。
・役割
私はバレーボールが好きだし、良い顔でバレーボールをしている君らと共に過ごす時間が好きです。しかし、 2・3年生はよくわかると思いますが、今年の私は部活に関わる時間が減っています。バレーボールが好きだからと私のわがままで、体育館にいれば担任クラスや電気基礎を毎日勉強しにくる生徒はどうなるか。他の顧問の先生と比較すれば自分はできないことが多いです。しかし、
「チームのためになるにはどうしたらよいか?」
と考え、行動したつもりです。 適切なアドバイスが出来なくても、その選手が少しでも良い状態になる声掛けは?と考えれば声をかけられます。荷物持ちができます。スケジュール管理ができます。ボール拾いもできます。 人にはそれぞれに役割があります。それは与えられるものではなく、自分で見つけるものです。試合にでる、でない関係なくやれることを探してみよう。
・自分(たち)で考えて、決めて、やってみる。
今年に入って監督の役割の重要性を感じています。コート内ではどうしても見えないことは外から伝えるのは必要です。しかし、自分で考えること、自分たちで結論を出してやってみることはやめてはいけないと思います。チーム内で誰が何の判断をするのかを手分けして、情報を共有して全員がすべての判断に責任をもてるような状態になれればいいなと思います。(とても難しいと思うけど。)
・良いバレーボールを求めるなら?
良いバレーボールはするにはどうやら他のメンバーは自分に、自分は他のメンバーに合わせながら 6 人での力を最大化する必要があるみたいです。はたから見て(自分以外の)誰かがどういう風に動いた方がいいかは口では言える。ニュースのコメンテーターのように
当事者のいないところでコメントをしても他の選手の為、チームのため、さしては自分のためになるでしょうか。チームが動かなかった原因を誰かのせいにしていては自分たちのバレーができないのではないだろうか。真剣に他の選手たちと関わって、求め合う。他の選手に言う分、自分もやる。練習からそうやってぶつかっていれば、試合では仲間になれるし、いざというときカバーしてあげられることもあるだろう。練習で思いっきりぶつかって、求めあい、努力を認め合えておけば、いざ試合になってミスしたときにミスをしたメンバーを一人にはしないはずだ。