この本は、WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載された「谷川俊太郎質問箱」がもとになってできた本であるとのこと。
気になった部分(ほとんど気になるのですが・・・)を引用してみます。
ふつうの言葉と詩の言葉の違いは何ですか?
(みく 三十四歳)
谷川さんの答え
ふつうの言葉だと、
たとえば、「あなたを愛しています」と言うと、
あるいは書くと、
それは嘘か、本当か、
それとも嘘と本当が混じっているのかが問題になります。
詩の言葉だと、そういうことは問題になりません。
「あなたを愛しています」という言葉が、
その詩の前後の文脈の中でどれだけ読者を、聴衆を動かす力をもっているかが問題になります。
言い換えると普通の言葉には、その言葉に責任を負う主体がいますが、
詩の言葉の主体がいますが、詩の主体である詩人は真偽について責任はなく、
言葉の美醜、または巧拙について責任があるのです。
私自身、話すことに苦手意識はありませんが、(正しい言葉遣いで、ミスなく話すことは苦手)文章にすることも好きです。
文章にする時には、相手のことを考え、言葉を選んで何度も書き直すことができます。
伝えたいことをもれなく、詰め込むことができます。
恥ずかしくて、言葉にできないことも、文章なら表現できたりすることもあります。
逆に直接声に出し、話すことで伝えられることもあるでしょう。
言葉数は少なくても、立ち姿や、表情・声のトーンで伝わることもあるでしょう。
ただ、緊張したりして言葉足らずになってしまったり、一番大切なことを伝えきれないこともあるような気がしています。
いつも同じようなことを口頭で伝えてしまう時には、
たまにはその言葉に込めている意味を文章にして伝えてみてもいいかもしれません。
文章に頼りきりになっている時には、思い切って前に出て直接的な言葉をかけてあげられると良いかもしれません。
最近は、文章にして誰かに伝えることが少なかったように思えます。
学期末で2年4組もあと3日です。
文章で伝えてみてもいいかもなと思っています。
終わり