[ 読書会について ]
読書会を開催しました。
場所は名城大学社会連携ゾーンshake
営利目的でない交流・学習の場を設ける場合は団体登録を行うと予約での使用が可能です。
詳しくはこちら
社会連携ゾーンshakeパートナーシップ団体|社会連携ゾーンshake|社会貢献・公開講座|名城大学
課題本はこちら。
本書は、以下の全8章構成です。
1 自立について 2 友だちについて 3 愛について 4 紙幣について 5 自由について 6 夢の実現について 7 自己嫌悪について 8 成長について
今回は最終回で7、8章を取り上げました。
↓は読書会の流れを説明したスライドです。
特徴は音読でしょうか。
また、イッキには読まず、短めのスパンで感じたことを言語化し、共有します。
本の内容についても議論を交わしますが、メインは感想や疑問から生まれる対話です。
自らの生き方やこれまでの選択も踏まえ、言葉を紡ぎます。
それゆえに、各参加者のデリケートな部分に話が及ぶこともありますので、以下のようなことも事前に説明しています
[ 感想 ]
・対話は楽しい
私は来年3月末まで育児休業です。
子と向き合う生活で、言語でのコミュニケーションは激減していたこともあり、とても楽しかったです。
前日+会当日の午前中まで体調はイマイチでしたが、会の後はびっくりするほどに元気になりました。笑
・自己嫌悪
本書には、自己嫌悪は他人(親や教師など)に押し付けられたものだとあります。
やっては・考えては・感じてはいけないタブーを幼き頃から植え付けられる。
このタブーを自分の中にずっと押し殺すようになります。また、感じなく、感じられなくなる。
しかし、タブーは人それぞれですから、AさんのタブーはBさんのタブーではない。
押し殺していた感覚に触れる度に、タブーを自らの感じそうになる度に自らを嫌悪してしまう。(感じてはならない感覚であるから。)
親であり教師でもある私からすると、自己嫌悪を植え付けない関わりはかなり難しく思います。
1歳児を見ても、高校生を見ても、指示や命令を絶対にしない・ある価値観を植え付けない関わりをするのはほぼ不可能です。
この私の感想に対して、参加者の方から、何かをダメだと言わないと子は死んでしまう。
との意見がありました。
そして、それは高校生になってもありえると感じました。
・成長
本書を読む前までは、この言葉に、
「(自分の・一人で)できないことを出来るようにする。」
というイメージがありました。
一人で出来ることを増やせば、成長・自立に繋がると。
しかし、本書の1章の3行目には
「自立とは、多くの人に依存することである。」(p.19)
とあります。
依存には良いイメージがないかもしれません。
「この人がいないと生きていけない・・・」のような・・・
しかし、特定の誰かへの依存は、従属関係です。
お客さんが一人(一社)しかいない会社。
一種類の葉っぱしな食べられない虫。(いそうだな、、、)
ストレートしか打てない野球の打者。(違うか?笑)
などでしょうか。
参加者の方が”多くの”強調していました。
しかし、本当に大切で、
その参加者の方の例え話で、
自分が凄くやりたくなくて、嫌いなことがあるとして、それを人に頼むなんて気が引けてしまう。しかし、100人いればそれが全然気にならず、むしろ前向きに取り組む人だっている。
色んな立場・特徴を持った、多くの人と繋がることも成長の一部であると。
・成長と自己嫌悪
上記の2点を踏まえると、自己嫌悪は成長を阻害します。
自分を嫌っている時点で、わざわざ他者と関わろうと思えないです。
嫌いな自分の、更に嫌いなことなんて他人には頼めません。
だからこそ、本書には
自分がなぜ自分を嫌いなのか、その原因をよく考える (p.56)
とあります。
ですので、引き続き考えてみたいと思いました。
・次回の読書会
私も子育て中に自己嫌悪に陥ることが多々あります。
次回の読書会では、こちらを課題本としました。
次回は10月21日です。
"本を読んでいなくても参加できる"読書会「あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。(安冨歩)」を読み合おう