gt-24o’s blog

教員として働きながら、学習・交流団体「教師塾」を主宰しています。わかるとできるの違いに注意しながら、思慮深く、大胆に書きます。

最後の問 part5

part1の記事よりこのシリーズの説明を。

 

3年間共に学んできた、担当2クラスの最期のテストにて“最後の問”なるものを出してみた。

問いの内容は、

”これまでの授業と日常生活の中から、西尾が伝えたかったことは何だろう?また、授業や日常生活の中で感じたことや学んだことがあったら書いてみてください。”

というものにしてみた。

テストの時間に書いてもらったものなので、時間のある人が簡単に書いてくれればいいなぁと思ったのですが、かなりの数が集まったので、このコメントから色々と記事を書いてみる。(ブログ掲載許可取得済み)
以下はpart5の内容

f:id:gt_24_o223:20200306183012j:image

普通の考えにとらわれないようにした方がいいということを伝えたかったんだと思いました。なぜなら、1つ物事に対してもいろんな方向から考えるようにしていたからです。

また、電力の授業の時間でも、周りが電力の勉強をしていなくてもここでやればいいというのはとても驚きました。

 

・普通の考え?

”普通の考え”というのは、色々あるでしょうが、学校にいる多くの人が考えている常識的なルールや慣習のことを指しているのだと思います。(同意しているかは別として。同意形成する場もない・・・)

私から見える”学校の普通”もこの生徒から見える”学校の普通”も違うでしょうが、

私はそういう一つ一つを皆に問いかけながら、自分の意見も話す機会がありました。

不合理なルール、不必要な慣習に意見を言いながらも、実際に取りやめたり改善する事ができないこともありました。(変えられた事のは少ない。)

改善できないことに気づいていながら口だけを動かして、私自身も被害者ヅラしているところもあったと思います。(これは生徒に悪影響になると痛感しています。)

少しでも生徒と共に行動を起こしていきます。それが学校にちょっとした変化をもたらすことにつながります。

 

・授業のこと

その教科の授業では、その教科を学ぶこともこの生徒にとっては普通のことだったのでしょう。

授業の目的や、授業の狙いを明確に設定すればするほど、不必要になるルールもありましたし、必要になるルールもありました。

私は各自の自学自習を多様な形で評価をしたいという思いもありつつ、各自に有意義な時間の使い方をして欲しかったので、学習内容も任せていました。

ほとんど学習に向き合えない生徒もいましたが、いかにやらされないと自分がやらないのか?

を知れるだけで大きな財産だと私は思っています。

これを書いてくれた生徒はどんな授業形式でも、学ぶことはやめないタイプです。

それでも、授業によってのやりやすさ・やりにくさを適切に捉えているようでした。

どの授業がよく・悪いか?という二次元論でなく、各授業の特徴を捉える。

これはまずは自分から学んでみる(とりあえずやってみる。やり切ってみる)という姿勢の現れであり、素敵な姿勢を持っているなぁと感心しました。

言われた通りに盲目的にやり続けるでなく、

勝手に判断してやってみることを全くしないでもないバランスが大切だと彼から教わりました。