私はこれまで、本を自分の体験と照らし合わせて自分の生きる指針を得るために読んできたように思う。
本の内容と体験が結びつく感じだ。
自分を省みるような読み方。これはこれで良い。
しかし、
著者は1冊を通して何を論じたいのかを読み取ろうとして来なかったように思う。
私は8月に読書会を企画しているが、
他者に本を勧めたり、
その本で意見交換をしようとしてみて初めて、
その本に書いてある文章そのものの意味を正しく認識することの大切さを痛感している。
著者の伝えたいこと、書いてあることを正しく受け取ろうとする読み方と、
自分の体験に重ねて、書いてる言葉を頂戴してしまうような読み方。
両方のバランスが大切だと感じた。