gt-24o’s blog

教員として働きながら、学習・交流団体「教師塾」を主宰しています。わかるとできるの違いに注意しながら、思慮深く、大胆に書きます。

「優しさ」 桜井章一

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第11回 教師塾「てつがく対話をしてみよう」 振り返り - 教師塾 blog

先日、行われた哲学対話(↑)のテーマの中で、

「優しさの定義」というものがあった。

桜井章一さんの言葉を紹介したい。

「優しいことはいいことだ」

なんて思えないなぁ。

だって、そう教えられたキミは、

学んだり、考えたり、

作られた優しさを出す人になっちゃうから。

作られた優しさは壊れてしまう。

だからボクはいらないよ。

気持ちよくやったら、優しかったというほうがいい。

優しさを先に出してくる人はいやらしい。

そういう優しさの裏には、

毒やトゲがあるから、気をつけてね。

「キミのことを考えてこう思うんだ」

「キミのことを思うからこそ、言いたくないことも言うんだ」

なんて言う人は、本当はキミじゃなくて、

自分に優しいだけかもしれないよ。

いいことだから優しくしよう、なんて考えずに、

自然に感じたままで、天然の優しさが出せるといいね。

 語り合ってみたいテーマの一つです。

順番なんか、ボイコットしろ。 岡本太郎

校庭に出る。

足の速い子、キャッチボールのうまい子、高く跳べる子は、ひろい場所で自由自在だ。

けれどそうでないのは、隅っこで小さくなって、遠慮している。

ここでも「順位」だ。

教室と庭では、位置がたいてい逆になる。

かわいそうなのは、どっちにいってもミソッカスにされる多くの子たちだ。

お前はダメ、きみはダメというのを叩き込まれて、

やっぱりオレはダメなのかな、とついに思い知らされてしまう。

この世に生まれたときはだれでも、自分と宇宙がまるで同じ大きさのように、

のびのびとふくらんでいたのに。

しかも、卑劣にも家庭にまで通知して、身の置きどころをなくさせる。

家に帰ると、両親が口をトンがらせて、

「お前はダメなそうじゃないか」と怒鳴る。

親まで共謀して、みずみずしい人間性をスポイルさせ、劣等感を叩き込む。

順番なんて、人間の価値とはなんの関係もないんだ。

 

 孤独がきみを強くする 著:岡本太郎 より

孤独がきみを強くする

第11回 教師塾「てつがく対話をしてみよう」 振り返り

教師塾についてはこの記事を↓

gt-24o.hatenablog.com

 

教師塾は、学校で働く教員のスキルアップを行うことを主目的とした場ではありません。

学校で目の前の生徒と関わる人を”教員”、 

自分の持てるもの誰かのために使い、誰かを支え、誰かに教え、伝えたりする人を”教師”としています。

教員でなくとも、赤ちゃん以外の多くの方が教師になりうると考えています。

教員と教師が交わり、共に学び合う場が教師塾です。

 

今回は教員の方、会社員の方、高校生の方などに参加頂きました。

学校に教員の方とそうでない方の割合は半々くらいでした。

 

このバランスが偏ることがほとんどないのが何だか不思議です。

 

今回のメインプログラムは哲学対話でした。

アイスブレイクとして、4人1組になっての質問ゲームを行いました。

4人のうち、1人を質問をされる人、3名をその1人に質問をする人とします。

時間内は質問をされるに質問をし続けます。

これを4名分繰り返します。

 

メインプログラムの哲学対話では、

この場における「哲学対話」を”哲学”と”対話”に分けて確認し、ルールの確認もします。

その後、テーマを皆さんで決めて対話に入っていきます。

時間は50分です。

終わりましたら感想をシェアしつつ解散です。

 

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次回は、9月下旬から10月上旬を予定しています。

教師塾のスタッフ、廣安くんの記事はこちら

本日のつれづれ no.1203 〜第11回教師塾を終えて〜 - 名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ

時間

時間には色々ある。

はたからその人を見たらいつもと変わらないようでも、

そうじゃない時もある。

その人にとって、その時間が大切な人との最も大切な時間で、

この先、取り戻しようのない時間かもしれない。

 

はたから見ても、その時間が何よりも大切な時間であるかどうは、

ほとんど見えないと言ってもいいだろう。

その人との時間をいつも通りの時間として、

何なら自分と同じ感覚で扱っても不思議じゃない。

声を大にして言いたいが、これは良し悪しの話じゃない。

 

何にも代えられない時間というのがある。

これは色んなことが自分に降りかからなければ分からない。

 

だから、周りはその人のために気づいてあげないといけないって話でもないし、

大切な時間が差し迫っているその人も時間をつくるために理由を言う・言わないどっちでもいい。

 

時間ってのは全員に平等で、

過ぎ去った時間は戻ってこない。

これは事実。

だから、

時間に関するこれらのすれ違いは、時間を守ることのみ解消されると思う。

 

後から、周りの人が

「そうだったのですね。知らなくて、ごめんなさい。」

となってしまってはどちらもいたたまれない。

 

周りの人が

「そうだったんですね。(納得)」

となるなら、

その人は、大切な時間を他人のために使わなくていい。

(別に納得もされなくていい。納得されない集団にならそこに無理して居なくてもいい。)

 

周りの人も、当事者もどっちもいいも悪いもない。

時間は平等。

時間は守るとすれ違わない。

 

自分の心に刻み込もう。