感情というのは素直なもので、頭より心のがどうしても反応が早い。
怒りたくない、悲しみたくないと頭でわかっていたって心は勝手に動く。
心の動きにフタをしないことはとても大切なことだと思っている。
人が人らしくいられる前提条件。
しかし、心の感情だけで動き回っていてはいけない。
頭で考えて、コントロールすることも大切。
私は「怒り」の感情を大切にしている。
「怒り」の感情には、自分でも気付いていない強めの”こうあるべき”が隠れている気がする。
「怒り」には自分を見直すヒントが隠れていることが多い。
「怒り」を”気付き”へとつなぐプロセスを分かりやすく段階的に書いてある本があったので紹介します。
以下、内容の抜粋です。
気にしない練習: 不安・怒り・煩悩を“放念”するヒント (知的生きかた文庫)
- 作者: 名取芳彦
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2014/12/21
- メディア: 文庫
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[批判された場合の怒りのプロセス]
① 自分への批判を、自分の全否定だと思って憤る。
② 批判の内容よりも、「偉そうなことを言ってるが、お前だって」と批判した人間に敵意を向け、相手を否定することで、相手の言ったことも全否定できると考える。
③ 日がたつと、人への敵意よりも言われた内容が脳裏をよぎるようになる。
④ いつのまにか「なるほど、言われたことは正鵠を射ているかもしれない」と冷静に受け止められるようになる
⑤ 人間として幅が広がったので、批判した人が意地悪であろうが、幼稚であろうが、「あの人のおかげだ」と感謝できるようになる。
⑥ 「いくら本当のことでも、相手の人格を否定されたように感じるはよくないから
、自分はなるべく気を付けて助言するようにしよう」と思えるようになる。
私は、去年、①で止まっていました。笑
それも、憤るどころか、自信喪失して、自己肯定感0・・・
みたいな状態でした。
私が昨年1年で学んだことは、相手も人間だということです。
「そんな人格を否定するような言い方はしなくて良いと思います・・・」
と言ってあげないと、相手も、
「あ、言い過ぎたか・・・」
とマジでわからないのだということ。
いきなり、仕事が出来るわけはないので、授業が下手とか、仕事おそいなど言われてもOK。事実なので。
しかし、努力不足だとか、教員失格だとかやめろだとか、言われる筋合いはないわけです。笑
批判の内容だけは受け止めて、努力目標を設定して明日から頑張る。
それ以外の、嫌みな部分はストレートに言う。
そして、「でも、成長できます、ありがとうございます。」と感謝する。
①~⑥の流れを頭に入れておくといいかも知れません。