gt-24o’s blog

教員として働きながら、学習・交流団体「教師塾」を主宰しています。わかるとできるの違いに注意しながら、思慮深く、大胆に書きます。

オンライン読書会 「生きる技法」4章紙幣について 振り返り

タイトルの通り、オンラインで読書会を実施しました。

参加者は私と、京都で共に哲学対話に参加した方、2年前の教え子、スタッフの廣安くんでした。

読書会の流れは、

順に参加者ざ声を出して読み、オンライン上で意見・感想・疑問を付箋にまとめ、付箋の内容をシェアするという流れです。

[付箋のスクリーショット]

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1章 自立⇨2章 友だち⇨3章 愛⇨4章 貨幣

今回の読書範囲は4章の貨幣でした。

 

[読み解き]

貨幣は、多くの物、事と交換可能だ。

また、交換する相手との信頼関係がなくとも、貨幣は交換を可能にします。

しかし、交換は貨幣でしか出来ないわけではありません。

 

人の能力や、人の持っている物・事は多種多様です。貨幣以外にも交換可能な物を皆持っているとすれば、

自分で消費できない物や事を知らない誰かと交換するとすれば、当然お金との交換になるでしょう。

しかし、交換相手自身を信頼できれば貨幣を通さない交換が可能ではないでしょうか。

物・物交換、物・事交換、事・事交換なんてこともアリでしょう。

このような組み合わせを多く持てる人は、他者から信頼され、他者に応えられる何かを持っていることになります。

世のほとんどの人から信頼される人であり続けるか、信頼される物・事を持てれば貨幣を持たずに生活することも可能かもしれません。

これまでの話から、

貨幣がなければ何も交換できないと思い込むのは、他者と協力し、信頼関係を結び、助け合う関係性に繋がりにくいでしょう。少し寂しさもあるかもしれません。

親密な信頼関係が結べない他者とは貨幣で色んな物を交換し、関係性が結べている他者とは貨幣以外の物・事と交換する。このバランスが他者との良好な依存関係による自立への一歩となるのではないででしょうか。

 

次回の読書会は、7/17(土)10:00~12:30です。

イベントページはこちらです。

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