gt-24o’s blog

教員として働きながら、学習・交流団体「教師塾」を主宰しています。わかるとできるの違いに注意しながら、思慮深く、大胆に書きます。

1学期 授業振り返り

1学期の授業を振り返ります。

以下は生徒へ配布した資料です。

drive.google.com

・教科・指導体制

工業科目 1年生 座学「電気基礎」

1クラス40名 4クラス展開 1クラス担当2名

この科目の主担当になりました。

授業の資料、スケジュール、小テスト、定期考査などの全てを私が作成できるよう調整もしました。

教員主導型一斉授業

[授業の開始・終了、授業内容、活動内容、内容選定、進度などを教員が主導で管理し、黒板に書いた内容をノートに書いていくスタイルの授業をイメージ。]

が授業のスタンダードだという価値観の中で、私がイメージする授業展開を行うにはプレゼンが必要でした。これまでの取り組みやブログでの発信(いろんな先生が見てくれました。ありがとうございます。)、校内の授業研究もあってか、了承頂きました。感謝。

資料のように、取り扱う問題や考査内容と範囲、小テストのスケジュールなどを予め決めておくことで指導方法が違っても各クラスが困らないようにしました。

[これらは一見当然ですが、一斉授業であること、クラスによって能力が変わること(当然)などから進度を調節していました。]

私が担当したクラスの生徒には数時間の授業を体験したところで自学自習が良いか、一斉型の授業形式が良いか選んでもらいました。

Aクラス:25名が自学自習(西尾)、15名が一斉(他担当)

Bクラス:10名が自学自習(西尾)、30名が一斉(他担当)

Cクラス:25名が自学自習(西尾)、15名が一斉(他担当)

Dクラス:40名一斉(他担当2名)

 

・コロナによる休校対策?

4月配布の資料より、細かい表現に変更はありますが、同じ資料を4月の休校前に配布しました。

(配布した資料が記事上部のPDF。)

先が不透明な中、学習の流れを提示できたと思います。

別で休校中の課題を出してはいません。(問題数を日割りして達成目標は提示しました。)

R2 1年 電気基礎 - Google ドライブ

こちら↑には休校期間に相当する学習範囲の解説も掲載しました。

コロナの影響とは関係なく、この形式で学びを進める準備をしていました。

 

・今年度の挑戦

これまでは、解説の仕方、板書の仕方など注力し、どう発信するか?に意識がありましたが、そこに力を注いでも解決できない課題がありました。

それは、

・彼らが自らのイメージした学習量をこなせないこと

・学習(自分)に向き合えないこと

です。

彼らが、彼らのイメージしたように彼ら自身を成長させる姿勢や力を育むことが最大の課題なのではないかと感じました。

今年は、

生徒らが、

学びやすい環境をどう整えるか?

元々備わっているであろう、自分を自分で成長させる力はどうしたら発動するのか?

に注力しています。

(これは授業に限らず、生徒との関わりや部活動でも同じです。)

よって、挑戦しているのは

「私が(主導で、スタートで)教えない。」

ことです。

(教えないことで教えたいことがある。)

 

・授業中にやめたことと、はじめたこと

(↓過去の記事)

gt-24o.hatenablog.jp

 

授業の開始と終了の礼をやめた。

いつでもどこでも学習できる環境を作るためです。

授業前後の学習の妨げになるので全員起立の礼はしていません。

入室・退室の際に挨拶をすると返してくれる生徒もいます。

その代わり、

gt-24o.hatenablog.jp

「聞きたい人は耳だけでも聞いててねー」

といいながら、私自身の体験(毎日数学のプリントに取り組んでいること)から感じることを話しています。生徒とのやりとりで閃くことが多いので紙とペンはいつも持っています。

 

板書をやめた。

板書をすると、学習範囲や内容、進度を決めることにもなります。

生徒が計画できるようになって欲しい思いからですが、

難しいという意見もあり、(やろうとして難しいってのはナイス!)2学期からは進度の見える化に取り組みます。黒板は質問されたら使います。

 

教えない・答える

生徒らが自分で進めていく中で、知れることは教える必要がありません。

生徒が知ろうとしていく中で、質問が出てきた時に答えています。

 

・授業のベースにあること

学習の手引きにあることが生徒と私にとって大切で、それに向かうために手法・手段を組み立てています。

私が展開している手法・手段では身につかないこともあるでしょうが、

(自習形式を展開して、教員主導型一斉授業は知識伝達には持ってこいだと再度感じます。)

他教科の多様な授業展開が多様な能力が身につきます。

何が正解か?

ではなく、

何を究極的な目的にするか?

から考えるようにしています。

その中で、まだ出来ることもあると思うので、このように振り返って何か見落としていることはないかをいろんな人からご意見を頂いています。

 

・結果は?

考査平均点が参考になるとも思っていませんが、

担当したCクラスと担当していないDクラスの考査平均点はDクラスが2点上でした。

D組は授業のほとんどが40名での教員主導型一斉授業です。

(どれくらい演習時間があったか?などの詳細は不明ですが、生徒が黒板を見て、書き、話を聞く時間はDクラスが多いでしょう。)

 

・評価は?

成績に対するペーパーテストの割合が大きすぎると感じています。

学習の手引きにある授業の目的に近づける評価項目(対象)を増やす必要があります。

(ペーパーテストの評価割合を下げるには、周りの先生の同意をとらねばいけません。そこが最大のハードルです。)

 

 

・2学期以降は?

① 生徒らで問題を作成をして考査に出題。

② ペアワーク

③ 学習進度の見える化

 

読んで頂きありがとうございました。

ご意見頂けると嬉しいです。