この部通信は現在の職場のバレーボール部の高校生へ向けて書いています。
高く飛ぶこと、素早く動くこと、判断力などの"機械的"に目に見える能力を向上させることには限界があることは確かです。
2年半となればさらに限りがあります。
可能性は捨てないにしても、本人の実感として難しいと思われることを強制したり、数少ない物差しだけで測ることは、人の価値を安易に判断してしまうことにも繋がりかねません。
ヤル気の有る無しは、その人の意思によるものに限らず環境依存的でもあります。
ならば、新たな価値・役割を作ることが私の役割だと感じています。
「役割と役職」
役職は例えるなら、「労働を行う組織の責任を分配するときに人にあたえられもの」という感じ。
役職は組織が出来たときに、同時に作られ、どんなメンバーが集まろうと誰かが必ず当てはめられる。
役割は、そこに集まった集団に合わせて設定すればよいもの。
だから、キャプテンが必要ないチームもあるだろう。 全員が対等にチームすの運営に対して意見がいえる組織にはキャプテンはいらない。 役職としてキャプテンをやろうとすると辛くなるし、キャプテンは嫌われやすい。 全員が活動理念や、活動目的・目標をもって活動していればキャプテンはいらない。 逆にキャプテンがガミガミ言ったところでチームは変わらない。 上から目線の言葉で指示されるくらいで変わるのだったら苦労はしない。 語尾を強めようと、えらそうに物を言おうと何も変わらない。
では、キャプテンの役割はなんだろう?
号令をかける?練習を考える?・・・
練習メニューを考えるのであれば、全体をみながら、自分の練習をする必要がある。 これが出来る人はキャプテン以外にもいる気がする。 キャプテンはキャプテンにしか出来ないことをやった方がいい。
誰でも出来ることは、全員でやればいい。
試合に出る者なら試合で活躍することが役割だ。ここで難しいのは試合に出ない者の役割だ。 試合外、練習外で、バレーボール以外の自分の能力をチームのために使うことが出来ないとチームに貢献しにくい。
(表面化しにくい。)
所詮学校の部活動になるか、されどバレーボールチームとなるか。 それは、チームのために、誰かのために自分の能力をどう使うか?と必死に考えているメンバーがいる かどうかに掛かっている。