この本を読むまでの経緯から書いた記事はこちら。
この本は、谷川俊太郎さんとある7名の対談記録。
対談に共通するのは、谷川さんが33の質問をします。
今回、引用するのは吉増剛造さんとの対談です。
全身詩人・吉増剛造の自伝がヤバすぎる! 77歳、その人生の記憶の奔流(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
以下は何だかココロにとまったところを引用します。
吉増剛造への33の質問
一九七五年一月一二日 東京 渋谷 ジアンジアンにて
略
谷川 11 もしできたら、「やさしさ」を定義してみて下さい。
吉武 これ、よわったなぁ。おそらく、他人というか、人間に屈辱感を味合わせないような配慮がひそかにできる能力。
谷川 ひそかにということは、他人にそれが伝わらなくてもいいこと。
吉武 ええ。
・人間に屈辱感を味合わせないような配慮がひそかにできる能力
これは人と接する時、ましてや学び合う仲間と接する時にはとっても大切なことだと思う。
その人がその人らしく、その人の道を一歩一歩、楽しみながら進んでいくことを願い、サポートしようとする人は、この配慮ができるだろう。
人の生きる目的を一つのものさしで測ってしまったり、
自分が価値を置いていることを一般化すると、
ときに人を傷つけてしまうことがある。
熱意や情熱だけでは人は変われないし、その人らしく成長することはできない。
(一時的なエネルギーにはなりうると思う。)
能力を発揮するときってのは、大切な人が本当に困った時でいいのかもしれない。
おわり