・自己コントロールの病
著者の泉谷閑示さんは精神科医であるため、この節ではこれらの項目について論じられいます。
a.強迫神経症
b.摂食障害
d.難治性うつ病
dの項目についての抜粋です。
コントロールを行う中心は、「頭」の中の、とりわけ道徳的観念です。この道徳的観点は肥大化していき、「謙虚さ」や「自己卑下」の名目で、厳しい自己判断を行います。こうして、自分がある基準をクリアした場合にだけ自分を認め、それ以外の自分は認めないという強制的体制が続いていきます。ですから、自分を「愛」することは、自分を甘やかすことと混同され、厳しく禁じられ、遠ざけられてしまいます。
いくら努力し実績を重ねたとしても、自分を褒めることも禁じていますから、生きることは終わりなき努力と忍耐の修行のようなものにしか思えません。それでも弱音を吐くことは「逃げ」として禁じられていますから、自分の奥底に疲労感と自己不全感が蓄積していることにも自分では気づけません。
こちらの抜粋を読んでどう感じるでしょうか。
〇年は苦労するのは当然だ!!!
とか、
まさしく、努力と忍耐の修行が人生だ!!
とか、
あれ?頑張らなくてもいいの?
とか。
感じることは人それぞれだと思います。
私自身は、
確かに苦労することはあるかもしれないとは思います。
しかし、
それは自分がどれくらいできるようになりたいか?
が一番大切なことであると言う前提があります。
頑張る程度も自分のペースでいいと思っています。
課題を自覚して、
何とかしようかな?って思ったときに初めて
何かに取り組めばいいと思っています。
頑張る人が正義で、
頑張らない人は悪であるようなそんな2元論で考えてしまうと苦しいことばかりです。
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