夏休みが明けて、ある生徒さんが声をかけてきた。3年生だ。
この生徒は、就職先がほぼ内定しており、夏休みから出勤していた。
学校では、課題を出さない・授業を聞かない・そもそも学校行きたくない。
という状況の生徒だ。
でも親に行けと言われていているし、保険で高校は卒業したいからきている。
学校は行きたくなくて全然起きれなかったけど、仕事の日は朝が起きれた。
働く人のモチベーションは学生と違うし、楽しいとのこと。
何より、
僕は、ダメな人間じゃなかった。
という感想に、私は複雑な気持ちになった。
(申し訳ないな、でも良かったなぁという複雑な気持ちだ。)
学校への報復的なニュアンスもあったかもしれない。
でも、それは学校での規範が、働くときの規範と重ならないことが多すぎることからだろうと思う。
私は謝りもせず、さとしもせず、ただ良かったなぁと共感した。
私が良かったなぁと思ったことは、
まず、この話ができる関係性を築けたことだ。
日頃から学校のおかしいと思うところは声に出す生徒であった。
もっともな意見であることも、ただめんどくさがっているときもあった。
私が社会に出ても必要だと思う資質に、彼が目を背けることがあれば、声をかけることはあったが、学校特有のルールで嫌がっている場合は、ドンマイといいながら肩を叩き、共にめんどくさがった。笑
どう変化させようか?
成長させようか?
と考える前に、その人の現状を共に共有することがスタートできたのかなと思った。