その後に、
「すまないが、生かして帰すわけには…」
みたいなセリフを映画などでよく耳にします。
春休み中、職場で本をお貸しする機会がありました。
クラスに置いている本棚を職員室に引き上げて置いていたところ、席の近い先輩が貸して欲しいとのことでした。
初めは興味本位で読まれていたようですが、
数冊読んだところで、新学期が始まりました。
一ヶ月も経たない4月下旬に仰っていたのは、
「本で読んだことに気がついてしまう。読まなければ何もなかったように過ぎていくことだった。知らなければしあわせなこともあるのかもね。」
確かになぁと。
自分の努力で、自分のフィールドで何とか出来そうなことについて知ることは、課題の解決になるかなと思います。
しかし、自分一人ではどうにもならないこと、自分がどうにかしたいと思っていないこと(他にやることがある)について、知ってしまうとどうだろうなと。
生きていて知れることより、
やれることの方が少ない。
解決、改善、為になることはもっと少ない。
知っていくことは、知らないことに手を伸ばすことであるとするなら、
一度知ってしまったら、もう後戻りはできないのかもしれないなあーと思いました。
おわり