gt-24o’s blog

教員として働きながら、学習・交流団体「教師塾」を主宰しています。わかるとできるの違いに注意しながら、思慮深く、大胆に書きます。

君は知りすぎた…

その後に、

「すまないが、生かして帰すわけには…」

みたいなセリフを映画などでよく耳にします。

 

春休み中、職場で本をお貸しする機会がありました。

クラスに置いている本棚を職員室に引き上げて置いていたところ、席の近い先輩が貸して欲しいとのことでした。

初めは興味本位で読まれていたようですが、

数冊読んだところで、新学期が始まりました。

一ヶ月も経たない4月下旬に仰っていたのは、

「本で読んだことに気がついてしまう。読まなければ何もなかったように過ぎていくことだった。知らなければしあわせなこともあるのかもね。」

確かになぁと。

自分の努力で、自分のフィールドで何とか出来そうなことについて知ることは、課題の解決になるかなと思います。

しかし、自分一人ではどうにもならないこと、自分がどうにかしたいと思っていないこと(他にやることがある)について、知ってしまうとどうだろうなと。

 

生きていて知れることより、

やれることの方が少ない。

解決、改善、為になることはもっと少ない。

 

知っていくことは、知らないことに手を伸ばすことであるとするなら、

 

一度知ってしまったら、もう後戻りはできないのかもしれないなあーと思いました。

 

おわり