gt-24o’s blog

教員として働きながら、学習・交流団体「教師塾」を主宰しています。わかるとできるの違いに注意しながら、思慮深く、大胆に書きます。

言わない効能 part1

昨年くらいから、

「言わない」

ことで、

「言う」

ことと同じくらい伝わることがあると感じています。

 

 

例えば、学校でテストの際に先生から

「くれぐれも、不正行為の無いように・・・」

いや、

「くーれーぐーれーも、・・・不正行為の無いように・・・」

みたいな指示を想像できますでしょうか。笑

 

シンプルですが、やる人はやるし、やらない人はやりません。

 

不正行為をなくしたいのはわかるのですが、

「くれぐれも、不正行為の無いように・・・」

というフレーズには、

・あなたたちのことを信用していません

・人間とは、そういうことをしてしまう生き物だ

・この学校では不正がよくあるのだ

というニュアンスのメッセージを言っているのと同じ効果もあると思っています。

(誰がいうかにもよりますし、目の前の子どもたちとの関係性もあるか一概には言えませんが・・・)

 

自分の発する言葉がどのようなメッセージとして、伝わるのかを考えていきたいです。

「机の中に紙くずとか入ってない?そういうところは声かけあってチェックしようね!」

と声かけをしたのなら、

・紙くずごときで不正行為なんて悲しい

・前提として、カンニングとかはしないと思っているよ

(→ カンニングしないように!という言われるよりマシかなと。笑)

・みんなでなくせることはなくそう

というメッセージになるかもしれません。

(捉え方次第では、

・紙くず入れておくようなおっちょこちょいなところがあるからねー

というメッセージになるかもしれません。笑)

 

心配になることもありますが、

これは言わなくても大丈夫な集団になってほしい

と願うなら言わない勇気も大切だなと思います。

 

おわり