~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自分自身への愛と他人への愛が基本的につながっているとしたら、利己主義をどう説明したらよいのだろうか。というのも、利己主義は他人にたいする純粋な関心をいっさい排除しているように見える。利己的な人は自分自身にしか関心がなく、何でも自分の物にしたがり、与えることには喜びを感じず、もらうことにしか喜びを感じない。
利己的な人は外界を、自分がそこから何を得られるかという観点のみ見る。
他人の欲求に対する関心も、他人の尊厳や個性にたいする尊敬の念も、もたない。
利己的な人には自分いしか見えない。彼は、自分の役に立つかどうかという観点から、いっさいを判断する。そういう人は根本的に愛せない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「愛するということ 新訳版」著者:Erich Fromm 訳者:鈴木 晶
より抜粋
これを読むと、私は残念ながら、愛せていない人の顔が浮かんでくる。
でも、数人。
逆に愛せている(愛したい)人の顔を浮かべると出てくる出てくる。
どこに注目を置くか。
愛してる人をさらに愛する努力か。
どうしても愛することが難しい人に時間をかけるか。
どっちがいいのか。
それは自分次第。
おわり。